書評 book review 2004 11 7

書名 国債の知識が面白いほど身につく本
著者 前田佳彦
出版社 中経出版

 国債について、よく知らない人が多いと思います。
たとえば、金利が上昇すると、国債価格が下落します。
これは、一般の人から見れば、不思議に思うでしょう。
この本は、そういう素朴な疑問について、わかりやすく書いてあります。
 金利の動向によって、国債価格が上下するのは、なぜか。
これは、簡略化して言えば、こういうことです。
 一般的な国債は、利子が、満期まで固定されています。
たとえば、利子が1%の国債を持っていたとします。
その後、金利が上昇して、2%になったとします。
そうすると、「利子が1%の国債」を売りたくなっても、誰も買ってくれません。
(店頭では、「利子が2%の国債」を売っていますから)
 そこで、こういう場合は、国債価格で調整することになるのです。
国債には、価格があります(その価格は、概ね100円です)。
細かい計算は省略しますが、
たとえ「利子が1%の国債」でも、国債価格を93円にすれば、誰かが買ってくれるでしょう。
 たとえば、国債を100万円分持っていたとすると、
買った時は、100円×10,000=1,000,000円
売った時は、93円×10,000=930,000円
 このように、国債を買った後に、金利が上昇してしまうと、損をしてしまうのです。
だから、国債を買った人は、「金利が下がれ」と祈るのです。
つまり、金利が下がるということは、景気が悪くなっていることを意味しますので、
国債を買った人は、「景気が悪くなれ」と祈るのです。
 もちろん、国債を満期まで所有する場合は、こうした心配はありません。
こうした心配が発生するのは、途中換金して儲けようとする人たちです。
あるいは、国債を時価評価する場合です。
 ここで取り上げた国債とは、通常の国債のことで、
「個人向け国債」のことではありませんので、注意してください。
 さて、この「書評シリーズ」は、今回で終了します。
個人でホームページを運営している場合は、まめに事業を見直さないと、
やたら事業が拡張しまい、大きな負担となってしまいます。
これは、個人にとっては、労力と経費が、大きな負担となっていきます。
そこで、事業を見直して、縮小していく必要があるのです。
個人が、限られた労力と経費でホームページを運営するには、こうするしかないのです。





































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